本格的な英会話
教室内は日本語厳禁!

実は、2校あった英語科のうち、もうひとつの短大は私の友人が選ばれたのですが、文法中心の授業が主だったようで、入学早々に落ち込んだ様子で連絡がありました。
自分が思っていたような授業内容ではなく、退屈で仕方がないと。

それに対して私は、短大に行くのが毎日楽しみだったのです。
授業のほどんどがグループに分かれてのカンバセーションで、教室内は日本語厳禁!
かえってそれがゲーム感覚で楽しかったのです。

その合間に、ヒアリングの授業や英文タイプ、また普通の選択授業があったりで、充実した授業内容だったと思います。
ところが、グループの人たちと仲良くなるにつれ、ネイティブの先生の見ていないところで、小声で日本語を話すようになってしまいました。

そんな状態で英語を話せるようになるのは難しく、かと言って注意をすることの出来なかった私は、ついに英会話に通うことを決意しました。

しかし、短大の授業料を払ってもらっている両親に、英会話のレッスン費までお願いすることが出来ず、私はアルバイトで貯めてきたお金で通える範囲の教室を探すことにしたのです。
小学校のときに通っていた、コマーシャルをするような所は到底難しいと判断し、個人教室よりは大き目のスクールを探し出し、通い始めました。

社会人の人も多いそのスクールは、日によって人数が変わるのだけれど、だいたい5~8人くらいで会話中心のレッスンでした。
皆、英語を必要とする人が多く、同じ目的を持った人たちの、しかもその目的のためにお金を払っている人の集まりなので、短大の授業とは違い、背筋が伸びるような雰囲気でしたが、ネイティブの先生がとても明るい先生で、毎回楽しむことが出来ました。

日常会話で必要な、例えば時間を尋ねて答える等、会話の途中で入れたりで、だんだん英語に慣れてくるのに楽しでした。
結局、そのスクールに通ったのは1年ほどだったのですが、その途中で短大の単位となる1ヶ月のホームステイも、あまり不安なく参加できました。

まだペラペラ話せるほどの英語力は付いていなかったけれど、ある程度の会話を聞き取ることは可能だったし、それなりの受け答えをすることも出来たので、大満足のホームステイだったと思います。

やはり、それなりの英会話を身に着けようと考えるなら、日常会話を基本としたスクールに通うか、もう現地で必要に迫られて会話をしていくのが一番なんだな、と実感した短大時代でした。